事業報告

■2021年 児童養護施設退所者への支援について

<2021年10月末日時点「進学支援」のご報告>

 

昨年に引き続き、2021年も新型コロナウイルスに翻弄された1年となりました。しかし、「困っている学生さんのために」と、たくさんの方々がご支援をお寄せくださり、2021年10月末時点で、児童養護施設等の社会的養護の施設から四年制大学に進学した新入生41名と、進級できた学生104名に総額1388万円の支援金を届けることができました。金額の内訳は下表をご参照ください。

 

学年 奨学金 追加支援金 人数 金額計
新入生 5万円 3万円 41名 328万円
2年生 5万円 3万円 36名 288万円
3年生 10万円 3万円 30名 390万円
4年生 6万円 3万円 28名 252万円
4年生コロナ対応枠 10万円 3万円 9名 117万円
医学部5年生 10万円 3万円 1名 13万円
145名 1388万円

 

経験したことがない社会不安が続く中、それでも、子どもたちや若者たちのことを思い、行動してくださる方々がおられることが本当にありがたく、お礼の言葉が見つからないほどです。あたたかいご声援は、学生たちの心の支えにもなっており、感謝のメッセージが届いております。

 

 


コロナ以前から不安定な生活を強いられてきた若者たち

 

家族と離れ、児童養護施設で暮らした子どもたちは、高校卒業と同時に施設を出ても、実家からの支援は期待できません。確かな後ろ盾がないまま、たった一人で社会に巣立ち、必死に働きながらも、コロナ以前から薄氷を踏むような思いで生きています。厚生労働省が2021年4月に公表された「児童養護施設や里親家庭で育った若者対象のアンケート調査」によると、今の暮らしの困りごとについて「生活費や学費」の工面が34%と最も高く、23%の若者が月々の収支は「赤字」であると回答しています。回答率は2割と低く、アンケートに協力できる余裕がない若者が多かったと考えると、困窮度合はもっと深刻であると推察されます。

 

制度の狭間で困難を抱える学生たちに「追加支援金」を

 

コロナ対策のための「外出自粛」や飲食店を中心とした「営業規制」などにより、アルバイトが予定通りにできなくなったことで、タイガーマスク基金が支援を届ける学生たちの困難は続いています。給付型奨学金に加え、休業支援金や貸付制度など、公的な支援制度もありますが、手続きが煩雑であったり、未成年者は親の同意を必要とする場合もあるなど、家族に頼れない若者たちの実情に合っているとは限りません。

 

タイガーマスク基金では、こうした実情を深刻に受け止め、規定の奨学金に加えて、昨年同様、一人当たり3万円の「追加支援金」をタイガー奨学生145名全員に給付いたしました。これにより、少しでも生活不安が解消されることを願っています。

 

最後になりましたが、助成金で応援してくださっている団体の皆さま、進学サポーターの皆さま、チャリティギフトを購入してくださった皆さま、タイガー自販機オーナーの皆さま、ご支援をお寄せくださった全ての皆さまに心から感謝を申し上げます。「学びたい」という子どもたちが、過剰な努力を強いられることなく、安心して学び、暮らしていける社会創りを実現させるために、今後も努力して参りますので、ご一緒に子どもたちを見守ってくださいますよう重ねてお願い申し上げます。

 

<助成金で応援してくださった団体の皆さま(順不同)>

 

日本労働組合総連合会「愛のカンパ」様
https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/kizuna/campa/ 
公益財団法人 お金をまわそう基金 様          
https://okane-kikin.org/
公益財団法人 葉田財団 様                           
https://hadafoundation.com/
公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団 様 
https://www.t1176foundation.or.jp/

 

<チャリティギフト販売でご協力いただいた皆さま(順不同)>

 

NPO法人日高わのわ会 様             
http://www.tigermask-fund.jp/gift.html
企業組合「宇佐もん工房」様          
http://www.tigermask-fund.jp/gift2.html 
果樹園さかもと 様                         
https://sakamotoorchard.com/

 

■2020年 児童養護施設退所者への支援について

新型コロナウイルスの感染拡大が世界的混乱を招いた今年、タイガーマスク基金が支援を届けている児童養護施設出身の学生たちは、外出自粛や営業時間の影響でアルバイトができなくなりました。学生たちにとってそれは、大学の継続はもちろん、生活破綻の危機に直結しました。大学のキャンパスも閉鎖され、オンライン授業のためのIT機器の購入や通信費は予定外の出費となり、安価な学食も利用できずに、食費を削るしかないという声も聞こえてきました。頼れる実家もなく、仕送りもないために、コロナ流行以前からギリギリの生活を強いられてきた弱い立場である学生たちが、更なる困窮に追い込まれたのです。

タイガーマスク基金では、全ての奨学生に規定の金額にプラスして「一人当たり3万円の追加支援金」と3千円相当の「クオカード」や「テレホンカード」を届けました。通常、新規の奨学金枠には、新入生からの応募しか受け付けていませんが、緊急事態であることを考慮して、学年途中からの応募も受け付けるなど、支援の枠を拡充し、2020年11月末時点で142名の学生に総額1,225万円の支援金とクオカードテレホンカードなどを届けることができました。皆さまのあたたかいご協力に心より感謝申し上げます。

 

<助成金によるご支援>
公益財団法人お金をまわそう基金 様
https://okane-kikin.org/

一般財団法人 戸田壽一・成郎育英財団 様
https://www.t1176foundation.or.jp/

公益財団法人 葉田財団
http://hadafoundation.com/

日本労働組合総連合会(連合)「愛のカンパ」様
https://www.jtuc-rengo.or.jp/

 

<チャリティギフト販売によるご支援>
NPO法人 日高わのわ会 様
http://www.tigermask-fund.jp/gift.html

企業組合「宇佐もん工房」 様
http://www.tigermask-fund.jp/gift2.html

果樹園さかもと 様
http://www.tigermask-fund.jp/gift3.html

 

 

2020年 タイガー進学支援制度
学年 人数 支援金 コロナ対策
追加支援金
4年生 21 ¥60,000 ¥30,000 ¥1,890,000
3年生 28 ¥60,000 ¥30,000 ¥2,520,000
2年生 29 ¥50,000 ¥30,000 ¥2,320,000
新入生 41 ¥50,000 ¥30,000 ¥3,280,000
119 支援金額 合計 ¥10,010,000

 

コロナ対応特別枠  学年途中応募
学年 人数 支援金 コロナ対策
追加支援金
4年生 2 ¥100,000 ¥30,000 \260,000
3年生 12 ¥100,000 ¥30,000 ¥1,560,000
2年生 9 ¥50,000 ¥30,000 ¥720,000
23 支援金額 合計 ¥2,540,000

 

コロナ緊急支援 人数 支援金 一人当たり
クオカード 142名の学生 ¥100,000 ¥3,000 ¥426,000
テレホンカード 142名の学生 ¥100,000 ¥3,000 ¥426,000

 

 

全てがコロナのせいではなく、元々、学費の高騰や高等教育に対する公的支出の低さ、奨学金制度の不十分が原因です。経済協力開発機構(OECD)の調査で、国内総生産(GDP)に占める教育機関への公的支出の割合を比較しても35カ国中、日本は最低レベルであり、高等教育は家計で負担している割合が高いことになります。親の収入で進路が左右されるということは、家族に頼れない社会的養護の子どもたちの教育の機会が保証されていないことに他なりません。コロナによってあぶりだされたこの現実を広く発信し、この国に生まれた全ての子どもたちが安心・安全に暮らし、等しく教育を受けられる社会創りのために努力して参りますので、引き続きのご理解をよろしくお願い申し上げます。

 

 

■2019年 児童養護施設退所者への支援について

今年も「児童養護施設」から四年制大学に進学した学生121名(新入生34名+継続支援学生87名)に692万円の奨学金を贈ることができました。

 

■これまでに支援を届けた学生の出身地域と人数

学生の出身地域 北海道・東北 関東 中部 近畿 中国・四国 九州・沖縄 支援を届けた学生の数
2012年 0 8 2 7 0 5 22
2013年 1 15 3 6 0 5 30
2014年 3 18 7 4 4 12 48
2015年 2 35 12 6 2 14 71
2016年 8 42 14 15 4 17 100
2017年 9 51 22 21 4 16 123
2018年 10 48 17 25 5 6 111
2019年 11 54 15 30 6 5 121
支援を届けた学生の数 44 271 92 114 25 80 626

 

2010年暮れに日本中の注目を集めた「タイガーマスク運動」の記憶も薄れ、自然災害等も多発していることから、児童福祉分野に寄付を継続して集めていくことは容易ではありませんが、タイガーマスク基金の活動に賛同いただいている方々のお力により、のべ626名の学生に支援を届けることができております。


たくさんの皆さまが、子どもたちの進学問題に関心を持ってくださったおかげで、2017年にようやく公的「給付型奨学金」制度が実施され、今後は高等教育の無償化も予定されており、児童養護施設の子どもたちの進学環境も少しずつ改善してきました。しかし、学費のサポートはあっても、仕送りが望めない学生たちにとって、働きながら大学に通う困難さは続いています。タイガーの支援金は、使途を授業力に限定していないため、パソコンやスマートホンの購入、教育実習や就職活動に必要なスーツの購入や交通費、病気でアルバイトができない時の補助など、様々な用途に役立てられています。


助成金で応援してくださっている団体様(※1参照)、進学サポーターの皆さま、タイガー賛助会員の皆さま、チャリティギフト(※2参照)ご協力くださった皆さま、自販機オーナー様、ご寄付をお寄せくださったすべての皆さまに心から御礼申し上げます。

 

<※1:助成金で応援くださっている団体様>

公益財団法人お金をまわそう基金 様

https://okane-kikin.org/contribution/415

一般財団法人 戸田壽一・成郎育英財団 様

https://www.t1176foundation.or.jp/philosophy/

公益財団法人 葉田財団

http://hadafoundation.com/

日本労働組合総連合会(連合)「愛のカンパ」様

https://www.jtuc-rengo.or.jp/

 

<※2チャリティギフト販売協力企業様>

NPO法人 日高わのわ会 様

http://www.tigermask-fund.jp/gift.html

企業組合「宇佐もん工房」 様

http://www.tigermask-fund.jp/gift2.html

果樹園さかもと 様

http://www.tigermask-fund.jp/gift3.html 

 

 

■卒業した学生たちからの感謝の声とアンケート結果


タイガーマスク基金の進学支援制度を利用した学生たちのアンケート結果を2年分比較して調査しましたので

添付PDFをご確認ください。経済的なサポートだけでなく、皆さまのあたたかいお気持ちが学生たちの大きな励みになっております。本当にありがとうございます!

 


2017年度&2018年度卒業生アンケート結果(→PDF)

 

・あたたかいご支援があったからこそ生きていけると切に思います。

全ての子どもがいきいきと人生を送れるような仕事をしたいです。

就職してお金に余裕ができたら恩返しします。

 

・多額な費用を4年間ご支援いただきありがとうございました。

おかげさまで大学進学ができ、卒業できました。

私も成長し、世の中に返していきたいです。ありがとうございます。


・今までのご支援ありがとうございました。

大学に通えて「うれしかった」です。

 

・この4年間、苦しく大変なことばかりではありましたが、友人や施設の先生、そしてタイガーマスク基金の皆さまをはじめとするたくさんのご支援のおかげで無事乗り越えることができました。これから先、より困難なことがあるとしても

この経験をバネに頑張ってまいります。


・おかげさまで、4年間大学に通うことができ、児童養護施設の職員になりたいという夢がかないました。

子どもたちと過ごすうちに、この仕事のやりがいも見つけることができました。

これからもたくさんの壁にぶつかると思いますが、笑顔で楽しんで仕事をしていきたいと思います。

本当にありがとうございました。


・大学と生活の両立は大変でした。そんな時に、タイガーマスク基金に出会えたことは

かえがたい出来事でした。ご支援ありがとうございました。

 

・皆さまのおかげで無事に大学を卒業し、就職をすることができました。

私がサポーターの皆さまからいただいた支援は経済的なものだけではありませんでした。

サポーターの方からお手紙をいただき、その内容に元気をもらい前を向くために読み返すことがありました。

「自分のことを気にかけてくれる方がいる」

ということを確認できる機会を得たことは、

大学を卒業するうえで大きな励みになっていました。

本当にありがとうございました。

 

・卒業式当日は「総代」として壇上に上がらせていただきました。

学業と生活を両立させることができたのも皆さまのおかげだと思っています。

感謝の気持ちでいっぱいです。


・私が頑張る原動力の一つでもありました。このことは一生忘れることはありません。

これからは自分が支える側に立ちたいと思います。

 

・高校の時に貯金したお金やアルバイトのお金だけではやりきれない部分があり

4年間大学に通うことができるのかとても不安でした。タイガーマスクさんのおかげで

学費や生活費に充てることができました。とても感謝しています。本当にありがとうございました。

 

・皆さんのおかげで大学進学し、「大学院」にまで進むことができました。本当にありがとうございました。

 

・会ったこともない一学生の私に多大なるご支援をくださり、本当にありがとうございました。

金額以上に「支援をしてくださる方がいるんだ」ということが何より心の支えとなりました。

 

・大学時代の4年間はとても充実したものでした。

学びだけでなく、様々な経験や多くの人との出会いも、皆さまのご支援のおかげです。

将来、私自身がサポーターになって、このような制度に貢献したいです。


・4年間支えてくださりありがとうございました。私は今、児童養護施設で働いていますが、子どもたちの進路支援に対する様々な課題や現状を目の当たりにしています。タイガーマスク基金のような

支援が増えていけば、子どもたちももっと進路について向き合うことができると感じています。


・皆さまのご支援により大学四年間を有意義に過ごすことができました。

卒論で忙しくアルバイトが出来なかった時期も、ご支援のおかげで学業に専念することができました。

本当にありがとうございました。


・大学も無事卒業し、希望した会社に勤めることができました。仕事にも職場の方々にも恵まれ、毎日楽しいです。

これも支援してくださったサポーターの方々のおかげです。本当にありがとうございました。

 

・皆さんのおかげで自分の将来への選択肢を増やすことができました。

素晴らしい奨学金制度をつくっていただき本当にありがとうございます。


・第一志望の企業にも就職でき、大変ながらもとても充実した社会人生活を過ごせています。

大学時代、くじけそうだった時、サポーターの方々からのお手紙で「もうひと踏ん張り」することができました。

それが現在の私につながっています。今までご支援いただきありがとうございました。


・大学に通えたのも、しっかりと働くことができているのも皆さまのおかげです。本当にありがとうございました。

 

・物心ついた時に施設にいると自覚し、傷つき、涙を流したこともあります。

大学生活は人生の中で一番「一人の人」として有意義に過ごすことができました。

支援していただいて本当にありがとうございます。

 

■2018年 児童養護施設退所者への支援について

2018年は公募により、児童養護施設や自立援助ホームなどの社会的養護の施設から4月に四年制大学進学した新入生32名と、継続支援を届けている学生79名、合計111名に858万円の支援金を届けることができました。「進学サポーター」の皆さま、ご寄付をいただいた皆さま、助成金を給付いただいた「連合・愛のカンパ」様、「公益財団法人お金をまわそう基金」様、「一般財団法人葉田財団」様、チャリティギフトで応援いただいた「日高わのわ会」様、「宇佐もん工房」様、「果樹園さかもと」様、「募金対応型自動販売機 でご協力いただいたサントリー様、キリンビバレッジ様、自販機オーナーの皆さま、タイガー「賛助会員 の皆さまに心より御礼申し上げます。

 

■支援金の内訳

新入生 初年度支援金12万円×32名 384万円
2年生 支援金6万円×26名 156万円
3年生 支援金6万円×37名 222万円
4年生 支援金6万円×16名 96万円
2018年11月末日時点 進学支援金 計 858万円

 

■これまでに支援を届けた学生の出身地域と人数

学生の出身地域 北海道・東北 関東 中部 近畿 中国・四国 九州・沖縄 支援を届けた学生の数
2012年 0 8 2 7 0 5 22
2013年 1 15 3 6 0 5 30
2014年 3 18 7 4 4 12 48
2015年 2 35 12 6 2 14 71
2016年 8 42 14 15 4 17 100
2017年 9 51 22 21 4 16 123
2018年 10 48 17 25 5 6 111
支援を届けた学生の数 33 217 77 84 19 75 505

 

2018年には、大学4年間の継続支援をスタートさせてから初めての卒業生を送りだすことができ、33名のうち3名が成績優秀により「大学院」に進学できていることが分かりました。アンケート調査の結果、回答があった卒業生の全員が、「タイガーマスク基金の進学支援制度は、彼らの大学生活の継続に「とても役に立った」と答えてくれました。その理由の上位3項目は以下の通りです。

 

  1・返済不要であること(60%)
  2・近況報告を行うことで、4年間の継続支援が必要であること(30%)
  3・手続きのために退所した施設に相談ができること(5%)

 

 「自由コメント」として、「今でも施設と連絡がとれるのは、タイガーマスク基金のおかげだと思っています」という回答がありました。施設を退所してしまうと、若者たちからは施設に連絡する機会はあまりなく、疎遠になってしまうと困難に直面しても相談できないことが多いことから、タイガーマスク基金の進学支援制度は、退所後もあえて施設の担当者を通じて手続きする仕組みが、施設側にとっては書類の準備を通じて、学生たちの様子を把握でき、学生たちにとっては手続きを通じて、担当者に相談するきっかけとして機能していることが分かりました。

 

「大学生活の中で一番大変だったことは何ですか?」という問いの回答は以下となりました。

 

 1位 学費や家賃、生活費などの経済的問題
 2位 学 業
 3位 アルバイトと大学の両立
 4位 一人暮らしの生活(自炊や身の回りのことを自分でやること)
 5位 学校や友人、アルバイト先での人間関係
 6位 その他(賃貸契約の保証人、家族との関係)

 

今から約50年前、国立大学の授業料は年間約1万2000円程度でしたが、1970年代から90年代にかけて、日本の大学授業料は高騰していきます。現在の国公立大学は入学関連だけでも平均約70万円、在学中に年間約109万円かかり、4年間で合計約500万円にもなります。OECD加盟国において、国内総生産(GDP)のうち小学校から大学までの教育機関に対する公的支出の割合を見ると、日本は2.9%で比較可能な34か国中で最下位と教育に関わる費用が公的資金で賄われる割合が低く、高い学費を家庭が負担している実態が垣間見えます。私たち自身も、親に学費や家賃・光熱費、生活費など多くを頼りながら、社会人となりましたが、それが一切できない施設出身者に対しては、更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

★ご支援は↓から
http://www.tigermask-fund.jp/donation.html 

 

★2018年3月卒業生(2014年4月大学進学者)のアンケート調査結果は↓

 

■平成28年度 児童養護施設退所者への支援について

タイガーマスク基金は、皆さまからのご寄付を、働きながら四年制大学に通う児童養護施設や自立援助ホームなどの社会的養護出身の学生に返済不要の支援金として届けています。

 

今年度は、公募により、平成29年4月に大学進学した新入生30名、
平成26年度に大学進学し今年大学4年生に進級した学生34名、
平成27年度に大学入学し今年大学3年生に進級した22名、
ならびに平成28年に大学進学し今年2年生に進級した学生37名、
総勢123名に一人当たり6万円(総額738万円)を支給いたしました。
(新入生には初年度の後期支援金として11月に一人当たり6万円を支給予定。)

 

これにより、平成24年度からの延べ人数は394 名となりました。進学サポーターの皆さま、助成金を給付してくださった「連合・愛のカンパ」様、「ジョンソンコントロールズ株式会社ビルディングシステムズ」様、「公益財団法人おかねをまわそう基金」様、チャリティギフトでご協力いただいた「日高わのわ会」様、「宇佐もん工房」様、「果樹園さかもと」様、タイガー自販機を通じてご寄付をいただきましたオーナー様やサントリーフーズ株式会社様、キリンビバレッジ株式会社首都圏地区本部様、Japan Givingファンドレイジングキャンペーンにご協力いただいた方々(※)、そしてご寄付をお寄せくださった全ての皆さまに心より御礼を申し上げます。

 

タイガーマスク基金は進学支援を実行すると同時に、経済的な問題で進学を断念している施設の子どもたちの現状を伝え、奨学金の必要性について広く社会に訴えて参りました。たくさんの皆さまがこの問題に関心を持っていただいたおかげで、ようやく国による「給付型奨学金」制度が創設され、社会的養護の子どもたちは先行して給付されることとなりました。タイガーが発足した当時年には、自立生活支度費として最大でも二十数万円しか支給されておらず、この進歩は大変喜ばしく受け止めています。

 

しかしながら、せっかくの制度が学生からの応募が定員に満たずに受付が延期されるという事態も発生しています。初年度のため、学生に情報が十分に周知されていないこともありますが、高校の推薦が必要であったり、成績が低下した場合は返還を求められるという条件について、学生によっては利用に不安に感じる要素があった可能性も推察されます。

 

そもそも日本は、高等教育への財政支出の対国内総生産(GDP)比は先進国の中で最低レベルです。賃金が右肩上がりの時代には、奨学金なしでも高い授業料や仕送りをまかなえる家庭が多くありましたが、現在では共働きでも高額が学費を捻出することは難しく、多くの学生が貸与型の奨学金を借りています。国立大の学費が数万円だった時代の感覚で、「国立大に行く学力がなければ働けばよい」というご意見をいただくこともありますが、国立大学の授業料は40年前の15倍と高騰しています。施設の子どもたちは、頼れる家族がいないため、保証人が必要な貸与型の奨学金を借りることも困難であり、高卒後の進学率は、全体の5割に比べてたった1割と厳しい現状が続いています。

 

タイガーの支援制度は、「返済不要」で「高校時代の成績は不問」、「日本国内どの地域からも応募でき」、「使途は自由」であるという緩やかな条件が、たとえその金額が高額ではなくても、多くの学生や施設職員の方より「使い勝手かが良い」という評価をいただいています。公的な制度は基準や条件が明確で厳密なところがありますが、平等性を追及すると制度の網の目からこぼれてしまう学生が出てきます。私たちの役割は、より柔軟に子どもたちのニーズに寄り添うことができるようなプログラムで官民一体となって子どもたちを応援できる体制を創ることだと考えています。

 

高校卒業と同時に、ほとんどの子どもたちが施設を出て、衣食住全てを自分で工面しながら大学に通わなければならない状況は現在も変わっていません。生まれる環境も、育つ施設も自分では選べなかった子どもたちに、奨学金の選択肢は一つでも多い方が良いと考え、タイガーマスク基金は今後も支援活動を継続いたします。子どもたちに「味方が増えた!」と実感してもらえるような社会を目指して、今後も努力して参りますので、引き続きのご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

★ご支援は↓から
http://www.tigermask-fund.jp/donation.html 

 

★進学サポーター募集中↓
http://www.tigermask-fund.jp/donation.html#kyufu

 

※Japan Givingファンドレイジングキャンペーンにご協力いただいた方々(PDF)

■平成27年度 児童養護施設退所者への支援について

NPO法人タイガーマスク基金は、公募により、平成28年4月に大学進学した新入生39名と、平成26年度に大学入学し、大学3年生に進級した学生39名と、平成27年度に大学入学し、大学2年生に進級した22名に一人当たり6万円を支給いたしました。新入生には初年度の後期支援金として、11月に一人当たり6万円を支給し、給付事業としては総額822万円を拠出。これにより、平成24年度からの延べ人数は271名となりました。進学サポーターの皆さま、助成金を給付してくださった「連合・愛のカンパ」様、ジョンソンコントロールズ株式会社ビルディングシステムズ様、ご寄付くださった全ての皆さまに心より御礼を申し上げます。

 

社会的養護の子どもたちの進学支援については、平成27年度の補正予算から国として、家賃相当額と生活費(毎月5万円)の貸付が行われることになりました。さらに、大学卒業後、5年間就業すれば返還は免除されることになり、自立生活支度費として最大でも276,190円しか支給されていなかったこれまでに比べて大きく進歩しています。しかしながら、学費については多くの学生がアルバイトを重ねながら大学に通い、卒業しても貸与型奨学金の返済に追われているのが現実です。苦学生は昔からいたとおっしゃる方も多いと思いますが、国立大学の授業料は40年前の15倍にもなり、私立であればさらに高額な学費を納めなければなりません。頼れる家族がいない児童養護施設の子どもたちは、保証人を必要とする奨学金を借りることすら困難です。近年、地方自治体で独自の支援制度を設けている地域も増えてきましたが、そもそも、子どもたちは生まれる場所や育つ施設を選べません。正直に申し上げて、タイガーが届ける支援金だけでは大学には通えません。少数の子どもたちを選別して大金を届けるのではなく、一人でも多くの子どもたちに支援を届けることを目的としているため、一人当たりの支援金は十分な額ではないと言われてしまえば、その通りかもしれません。そのかわり、返済は不要、成績も不問、地域を制限せず、他の奨学金との併用ももちろん可能、使途に制限はありません。国でもようやく給付型奨学金の創設に腰をあげましたが、学校推薦が必要で、高い学習成績を収めているか、教科以外の学校活動等で大変優れた成果を収めている者から、まず各校に1人の推薦枠を割り振ったうえで、残りを各校の申請数に応じて振り分けられる予定のため、高校時代に自立のためにアルバイトで時間がさかれる社会的養護の子どもたちがどの程度その恩恵をうけられるかは未知数です。そのため、私たちは、今後も、今すぐ支援を必要とする目の前の学生のサポートを継続することにしました。目の前の子どもだけを助けても解決しないというご意見をいただくこともあります。しかし、目の前の子どもに手を差し伸べずに、多くの子どもたちの未来を守ることはできないと考えます。皆さまのご協力に改めて感謝申し上げ、引き続きのご理解・ご支援をよろしくお願い申し上げます。

平成26年度 児童養護施設退所者への支援について

 

平成25年度 児童養護施設退所者への支援について

 

平成24年度 給付状況報告

 

平成23年度 給付事業について

 

福島県児童施設への寄付について

 

テレカプロジェクトについて

 

収支報告

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